人文学部人文学科
英語英米文化専攻
日本語日本文化専攻
歴史地理専攻
AIの時代だからこそ「人間だけができること」を考え、AIをはじめとする最先端テクノロジーを、日々の生活や文化の発展のために使いこなす力を育てようと本学部が誕生しました。新しい時代を幸福にする価値の創出(=文化の創造)を唯一担える人間を追究する人文学に期待が寄せられています。
学びのポイント
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人間と文化の本質を
DXを通して理解人文学部は、フィールドワークや文献調査(文学作品の読解を含む)で集めた膨大なデータを分析して問題を解明します。事実と根拠に基づく結論を導くためであり、本学部の研究ではIT活用が欠かせません。
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地域創生を
現場で学びます岐阜は世界が注目する伝統産業の拠点であり、アニメや小説の舞台になるなど人文資産の宝庫。3専攻共通科目の「地域創生探究」では、人文資産を活かした地域の課題解決の現場で、地域創生を学びます。
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多様な社会に
直結した学び多文化共生社会の実現をめざす本学部は、異文化理解に根ざします。多様性への対応力を養うため、3専攻共通科目の「異文化論入門」や各専攻の専門科目、海外渡航・国内研修プログラムなどを設けています。
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多様な異文化との
出合いAI時代に言語を学ぶ目的は、翻訳ソフトで代替えが利く知識の習得ではありません。本学部がいう言語力とは、言語の背景にある文化まで視線を届かせ理解を深めることであり、そのための環境を整えています。
アドミッション・ポリシー
人文学部は、建学の精神にのっとり、多文化共生社会において文化背景の異なる人々と相互理解を深め、友好な人間関係を構築し、協働して問題解決のできる人材を育成することを目的としています。この目的を達成するために、次のようにアドミッション・ポリシーを定めています。
3専攻の学び
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英語英米文化専攻
Reading and Discussion II
英語による議論を通して
異文化への関心と理解力を養う社会現象(環境、政治、職場の問題など)について書かれた英文やニュース動画から各自がまとめた意見に基づき英語で議論します。
他者の意見に触れて柔軟な思考力と異文化への理解力を養うとともに、英語による表現力や説得力を鍛えられる授業です。英語音声基礎
自身の発音を客観的に評価し
正確な英語の発音をめざす英語の母音と子音、リズム、イントネーションなどを学び、日本語と英語の発音やリズムの違いに着目して自分の発音の癖や改善点を見つけ、正確な発音をめざす科目です。理論より発音練習に力を注ぎ、自信を持って英語を話せるようになることを目的とします。
中等教科教育法 Ⅳ(英語)
英語による模擬授業により
学生同士で指導力を高める中学校の英語科のなかでリーディングの模擬授業を行います。教師役の学生による、日本語訳に頼らず、英語で進めることを基本とした模擬授業に対し、生徒役の学生たちがコメントを寄せ、学生同士で学びを深め実践的指導力を高めていくことを重視しています。
日本語日本文化専攻
◎日本語教員養成プログラム
日本語日本文化専攻には、日本語以外の言語を母語とする人に対して日本語を教える教員を養成する「日本語教員養成プログラム」があります。日本語教員の資格は2024年4月1日から国家資格「登録日本語教員」となりました。本プログラムは文化庁により「必須の教育内容50項目に対応した日本語教員養成課程等」として確認されたものです。一定の条件を満たした場合、「登録日本語教員の資格取得に係る経過措置」(Cルート適用)の対象となり、「日本語教員試験」の一部が免除されます日本文化研究 Ⅰ
日本人の意識や創作から
日本文化を読み解く日本人に受け継がれてきた自然との調和による美意識、気候・風土による生活様式、外国文化の受容と変容による諸芸術などから、現代の私たちの思考や行動との関係を捉えていきます。その先には、日本文化の継承と創造および国内外へ発信する文化の担い手としての目標が見えてきます。
日本文学講読B
有名作家・作品の小説を通して
読む力と周辺の文化を考察する小説を読む時には、何を意識すれば良いのでしょうか。基本は作品そのものをしっかりと読むことです。「読み」はセンスではなく技術が求められるものです。語りや表現技法などを有名な作家や作品を通して学んでいきます。その上で、作品の外部(同時代の社会や文化など)にも目を向けていきます。
日本語教育実地研究
授業の見学・準備・教壇実習を通して、
日本語教師の仕事について理解する日本語教育の実践的な学びとして、日本語学校で2週間、実際に学習者に日本語を教えます。この授業では、実習前には教材分析や模擬授業を、実習後には振り返りを行い、実習での経験を客観的に分析します。この実習を含め、日本語学・日本語教育学の所定の単位を取得し、日本語教員試験の「応用試験」に合格すると、登録日本語教員の資格を得ることができます。
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歴史地理専攻
日本史概論
証拠に基づいて
歴史を解き明かす藤原道長は、平安時代の代表的な政治家として知られていますが、その人物像は本当に正しいのか。最新の研究成果や、実際の歴史資料にふれてみると、思いもしなかった側面が見えてきます。本科目では、さまざまな歴史上の人物たちと「出会い」ながら、証拠に基づいて歴史を解き明かす方法の基礎を身に付けます。
地理学野外実習 Ⅰ・Ⅱ
実際に地域の現地へ赴き
その景観をみながら実態を探る地理学の現地調査の実際を学びます。毎回違った場所へ、遠方にも数日間出かけます。対象とする地域の地形や気候、植生、そこに住む人々の産業やくらしについて、事前に文献による調査、受講者どうしの検討会を行います。その上で現地に行っての観察、聞き取りなどによって、地域の実態を明らかにしていきます。
外国史概論 IA
理解した米国史の延長で
現代の課題を考える人種、ジェンダー、民族性などの課題が複雑に交錯するアメリカ合衆国の歴史に関する基礎的知識を身に付けます。さらにカナダやメキシコといった南北アメリカ大陸の国々や世界の歴史のなかでのアメリカ社会、現代のアメリカが抱える問題や現象と歴史との関わりを考えます。
取得できる免許・資格
各専攻で中・高の教員免許取得が可能
中学校 一種 |
高等学校 一種 |
学校図書館 司書教諭資格 |
博物館学芸員 | 浄土真宗本願寺 教諭資格 |
登録日本語教員 (基礎試験・実務研修免除) |
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英語英米文化専攻 | ●英語 | ●英語 | ●※1 | - | ● | - |
日本語日本文化専攻 | ●国語 | ●国語 | ●※1 | ●※2 | ● | ●※3 |
歴史地理専攻 | ●社会 | ●地理歴史 | ●※1 | ●※2 | ● | - |
※1:中・高等学校いずれかの教員免許状を取得しようとする学生に限ります
※2:教育学部国語・社会・理科専修と人文学部の希望者のなかから選考を行います。人数制限があります
※3:応用試験は要受験